大阪・関西万博に参加する国と地域が日替わりで自国の文化をPRする「ナショナル・デー」は、日本からはなかなか行けない国、馴染みの薄い国の参加も珍しくない。そんな土地の雰囲気に触れられるのも万博の楽しみ方の一つだ。
ナショナル・デーの第1号は、中央アジア南西部に位置するトルクメニスタンだった。世界有数の天然ガス埋蔵量を誇る資源大国で、シルクロードのオアシス都市として栄えた古代遺跡が世界遺産に登録されているが、日本人旅行者は少ない。
開幕翌日の4月14日、会場内の国際交流ホール「レイガーデン」で同国の公式式典が開かれた。多くの来場者が見守る中、伝統衣装に身を包んだ人が歌や踊りを披露した。
ベルドイムハメドフ大統領はこの日に合わせて来日し、「日本は安定したパートナー。交流をさらに続けたい」とあいさつ。黄金色や緑色で彩られた白亜のパビリオンには入場を待つ人の列ができた。