加田裕之氏
加田裕之氏

 今夏の参院選兵庫選挙区(改選数3)について、自民党現職の加田裕之氏(54)が31日、再選を目指して立候補すると表明した。神戸市内で会見し「物価高に苦しむ国民に寄り添い、できる政策をすべてやっていく」と訴えた。

 加田氏は神戸市出身で甲南大法学部卒業。衆院議員秘書を経て2003年の兵庫県議選で初当選し、4期16年の間に副議長などを歴任した。19年の参院選で初当選を果たし、1期目は法務政務官や参院党国会対策副委員長を務めた。

 法務政務官として、インターネットでの誹謗中傷対策に関連し、侮辱罪を厳罰化する刑法改正に携わった経験に触れ「SNS(交流サイト)は今なお課題がある。再改正も考えていくべきだ」と意欲を示した。

 物価高については「食料品消費税の時限的な減税や低所得者層への給付など緊急的な対策と、実質賃金をアップさせるための中小企業支援などを組み合わせないといけない」と語った。

 兵庫選挙区では他に、公明党現職の高橋光男氏(48)▽日本維新の会新人の吉平敏孝氏(44)▽共産党新人の金田峰生氏(59)▽国民民主党新人の多田ひとみ氏(45)▽れいわ新選組新人の米村明美氏(65)▽社民党新人の来住文男氏(65)▽参政党新人の藤原誠也氏(37)▽諸派元職の立花孝志氏(57)▽諸派新人の高橋秀彰氏(42)▽諸派新人の永安祐子氏(64)▽無所属新人で前明石市長の泉房穂氏(61)-が立候補を表明している。(若林幹夫)