寒さが本格化する中、冬の食卓に彩りと香りを添えるユズの収穫と出荷作業が、姫路市安富町で最盛期を迎えた。もぎたての黄色い果実が入ったかごが、集荷場の一面を埋め尽くすように並べられている。
同町では約30年前、休耕田を活用して栽培を開始。現在は、約50軒の農家などでつくる「安富ゆず組合」が約8ヘクタールで生産する。集荷場に隣接する同組合の「安富ゆず工房」でジャムや菓子、果汁などに加工。併設する直売所で販売する。
今年は好天や適量の雨に恵まれて豊作傾向で、12月下旬までに60トン以上の収穫を見込む。
同組合の横野正雄代表理事(82)は「今年は豊作で集荷場がいっぱい。果汁を搾るのが間に合わない」とうれしい悲鳴を上げていた。
同組合TEL0790・66・2801(辰巳直之)
























