耐震性不足に伴う建て替えを控え、今年から兵庫県庁舎(神戸市中央区)の仮移転が本格化する。斎藤元彦知事が前知事時代の計画を凍結後、告発文書問題での失職、再選を経て策定した一大プロジェクト。1号館跡での新庁舎建設をはじめとした一帯の再整備は2030年代前半の完成を予定するが、県の財政難と建築費の高騰が重なる中、事業費の先行きはいまだ見通せない。(井上太郎)
新庁舎整備が浮上したのは、井戸敏三前知事が5選した2017年7月。阪神・淡路大震災後の財政再建に一定の道筋が見えたとして検討を表明した。
基本計画骨子案では老朽化した1、2号館を統合して建て替え、1号館跡に28階建ての行政棟と別棟の議会棟を建設。2号館跡には高級ホテルを誘致する方針だった。事業費は概算で約650億~700億円。計画はその後のコロナ禍で先延ばしされたが、それでも27年度中の完成を見込んだ。
























