つるはしを振る男性の銅像がまなざすものは遠い祖国か、それとも帰りを待つ家族だろうかー。戦前の神戸電鉄敷設工事に従事し、現場の事故で亡くなった朝鮮人労働者13人の慰霊碑が、神戸市兵庫区の会下山公園近くに設置され今年で30年を迎えた。碑は、被害の実態を調査した市民団体が寄付を募り建立。日本の植民地支配下で起きた苦難の歴史を今に伝えている。
団体は「神戸電鉄敷設工事朝鮮人犠牲者を調査し追悼する会」。在日コリアンの歴史研究家、故金慶海(キムキョンヘ)さんらが1980年代に戦前の新聞記事を基に事故の記録を丹念に調べ、93年に発足した。
























