笑顔で花束を受け取る元関脇妙義龍の振分親方(左)=姫路市、ラヴィーナ姫路
笑顔で花束を受け取る元関脇妙義龍の振分親方(左)=姫路市、ラヴィーナ姫路

 大相撲の元関脇妙義龍の振分親方(本名宮本泰成、兵庫県高砂市出身)が22日、同県姫路市内で引退と年寄襲名を報告した。「小学2年生で始め、まさかの38歳まで現役。応援してくれる人や指導者に恵まれ、自分はいい運を持っている」と振り返った。

 広畑少年相撲教室(姫路市)で競技を始めた。高砂市立荒井中から埼玉栄高に進み、日体大を経て2009年に初土俵。新十両で迎えた翌年の初場所で左膝を負傷し、一時は三段目まで落ちたが、11年九州場所で新入幕を果たした。昨年9月の引退まで幕内在位71場所。技能賞に6度輝いた。

 報告会には後援会の会員や地元の同級生ら約140人が参加。振分親方は全国を巡って新弟子を探していると明かし「古き良き厳しさを伝え、立派な力士を育てたい」と目標を語った。(有島弘記)