新潟-神戸 終了間際の失点で引き分けに終わり、うなだれる神戸イレブン
新潟-神戸 終了間際の失点で引き分けに終わり、うなだれる神戸イレブン

 明治安田J1リーグ第35節最終日の26日、ヴィッセル神戸は、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムでJ2降格が決まったアルビレックス新潟と対戦し、2-2で引き分けた。3戦連続未勝利となり、18勝8分け9敗の勝ち点62。残り3試合で、首位の鹿島アントラーズとは勝ち点5差、2位柏レイソルとは同4差となった。

 必須だった勝利が、最後にするりとこぼれ落ちた。神戸は後半45分、新潟に追いつかれて引き分け。後半序盤に2点リードとしながら守り切れなかった。

 神戸は前半追加タイム、宮代のクロスに混戦で大迫が頭を合わせて先制。後半序盤にも、宮代が奪ったPKを大迫がきっちり決めて2点目を奪った。

 ここまでは順調だったが、後半に1点を返されて歯車が狂う。最後は1点を守り切るはずだったが、背後を取られて失点を防げず。新潟の意地に屈し、試合後は静寂の後、敵地に駆けつけた神戸サポーターから珍しくブーイングが響いた。

 前日にJ2降格が決まったとはいえ、4月には0-1で敗れた相手。パスをつなぐサッカーに対し、吉田監督は「逆に開き直ってくる。隙を突かれないように集中して臨む」と引き締めていたはずだった。3連覇が遠のく結果に、指揮官は「勝たなければいけない試合。自分の力のなさ」と言葉を振り絞った。