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道の駅「神辺高原」のスタッフと集合写真
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道の駅「神辺高原」のスタッフと集合写真
土日祝限定販売の「神鍋清流サーモン」の切り身
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土日祝限定販売の「神鍋清流サーモン」の切り身

 皆さんは「神鍋清流サーモン」をご存知ですか? 神鍋火山の溶岩でろ過された十戸(じゅうご)(兵庫県豊岡市日高町)の湧き水で卵から成魚になるまで育てられ、重さが1・5キロ以上などの基準を満たした養殖のニジマスのことです。

 豊岡市で唯一の道の駅「神鍋高原」(同市日高町栗栖野)にある「お食事処かんなべ」で、平日、サーモンフライ定食として提供されています。味が深く濃く、脂の乗りが絶妙で爽やかなうま味です。

 土日祝は、ビュッフェ形式となり通常メニューはお休みですが、お土産コーナーで、数量限定の「神鍋清流サーモンの切り身」を販売しています。わが家では、バターたっぷりのムニエルにして楽しみました。ふっくらと豊潤な味わいが最高でしたよ。

 養殖が始まったのは大正時代ですが、縄文時代の殿屋敷遺跡(同市日高町上郷)からは、マスなどを取る網に付ける重りも発掘されていて、太古の昔から今につながる食材ともいえます。ただ、最盛期には十数軒あった生産者も今では3軒と、その歴史が途絶えてしまう可能性も。需要が増えれば、後継者が出てくるかもしれず、このおいしさを皆さんに知っていただきたいのです。

 「神鍋清流サーモンバーガー」はテークアウトでき、隣接するパン屋「パン・ド・アー」ではサーモンサンドも販売しています。イベントコーナーの奥から行ける展望台で、神鍋の景色を見ながら食べるのがおススメ。

 駅長の上田直義さん(38)は、ドライブが好きでよく道の駅を利用していたそうです。事務職で入社したはずが、売店、レストラン、イベントの企画・運営、広報とさまざまな経験を積み、30歳の若さで駅長となりました。何をするにもそこにある「ストーリー」を大切にする人。全幅の信頼を置く広報の川辺麻紀さん(45)と共に、とにかくイベントをやり倒しました。失敗も数々あれど、それも糧に成長し、神鍋らしさを追求してきた結果、とても良い具合にブラッシュアップされたといいます。

 川辺さんいわく、上田駅長のアイデアには「そんな見方があったのか」といつも感心させられるそう。

 私も脳出血を発症した当時、落ち込むより現状を受け入れて出来ることを探そうと視点を変えたら、すごく楽になりました。病気をしたわけでもないのにそんなふうに柔軟に考えられるとは、さすがです。

 そんな上田駅長が、特に力を入れているのが高校生が開発した商品の紹介。上田駅長の母校、香住高校(同県香美町)海洋科学科の生徒が作ったサバやイワシの缶詰や、但馬農業高校(同県養父市)のシクラメンや但農鶏(たんのうどり)、鳥取湖陵高校(鳥取市)の黒い福神漬け。どれも見事な出来栄えで人気も高いそうです。

 他にも「ほんまもん神鍋とち餅」や「神鍋つるし柿」「タジマコーヒー」など、地元の個性ある商品が並びます。

 そして何といっても、火山灰と腐葉土が混ざった「黒ボク土」で栽培される神鍋ブランドの野菜や果物。冬は雪で出荷量がやや少ないですが、春になったらイチゴにキャベツ、夏はトマトにスイカ、秋はリンゴに再びキャベツと、続々登場してきます。

 生産者の皆さんと、意見交換やノウハウの共有をするための講習会も開いています。地域の人たちと手を携えて未来につながる物語を紡いでゆく。道の駅神鍋高原にぜひ一度お立ち寄りください。

 清潔感あふれる温泉施設「ゆとろぎ」も併設されていて、多くの方に愛されています。スキーで冷えた体にもありがたいですよね。

 午前9時~午後5時半(季節によって変動あり)。お食事処かんなべは、平日午前10時半~午後4時半、土日祝午前10時~午後5時(ランチビュッフェの受け付けは午前11時~午後2時)。道の駅神鍋高原TEL0796・45・1331

     ◇     ◇

 俳優・河合美智子さんが取材・執筆し、但馬各地の「道の駅」を深掘りしていきます。

【連載一覧】
(1)道の駅「フレッシュあさご」 絶品!岩津ねぎ料理
(3)道の駅「村岡ファームガーデン」 手軽な値段で但馬牛堪能
(4)道の駅「但馬のまほろば」 お土産が豊富 新鮮野菜も
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