「もにす認定」を受けた特別養護老人ホーム万亀園。障害のある人が清掃などに従事する=加古川市野口町水足
「もにす認定」を受けた特別養護老人ホーム万亀園。障害のある人が清掃などに従事する=加古川市野口町水足

 障害者雇用について優良な取り組みを行う事業主をたたえる厚生労働省の「もにす認定」を、加古川市野口町水足で特別養護老人ホームなどを運営する社会福祉法人「万亀(まんき)会」が受けた。県内で13例目、特別養護老人ホームとしては初めて。同法人の障害者雇用への理解に、加古川公共職業安定所(ハローワーク加古川)は「地域のロールモデル(手本)になってほしい」と期待する。(児玉芙友)

清掃や介護の助手などに従事

 もにす認定は2020年4月に始まった制度。企業と障害者が明るい未来や社会の実現に向けて「ともにす(・・・)すむ」という思いが込められている。認定されると認定マークを使用でき、日本政策金融公庫から低利融資を受けられる。現在、全国で370以上の中小企業主が認定を受けている。

 同法人は、特別養護老人ホーム万亀園と千鶴園、リハビリデイサービスちづるを運営する。従業員は約150人で、うち4人は精神障害があり、フルタイムとパートタイムで雇用する。

 8年前、障害者雇用への取り組みを積極化した。携わる業務は清掃や介護の助手、家事援助などと多岐にわたり、利用者と近い距離で関わる人もいるという。