【ロンドン共同】鉄道の車両や駅舎のデザインをたたえる国際的な「ブルネル賞」の受賞結果が24日、ロンドンで発表された。車両部門でJR西日本の長距離観光列車「ウエストエクスプレス銀河」と蓄電池の電力で走るJR九州の電車「DENCHA(デンチャ)」、駅舎部門で上野駅公園口駅舎と長崎駅が選ばれた。
1985年に創設された同賞は2014年以降、主催団体の資金不足などにより開催が途切れていたが、近代鉄道の歴史が英国で始まってから27日で200年を迎えるのを記念し復活した。
コンテストは4部門で実施され、欧米やアジアの鉄道会社などから計100以上のエントリーがあった。関西、山陰、山陽などを走る銀河は2020年に運行開始。空や海をイメージさせる瑠璃紺色の車体が美しいことで知られる。
九州を走るデンチャは、環境に優しい次世代の列車として16年に運行を開始。白と青を基調にしたシンプルな外観や大きな窓が特徴だ。
英国では1825年9月27日、世界で初めて蒸気機関車(SL)に客を乗せて運行。世界に鉄道が広まるきっかけとなった。