21日発足した高市内閣の顔触れを見ると、高市早苗首相を含む平均年齢は59・4歳となり、第1次石破内閣時の63・6歳を下回った。高市内閣の最年少は42歳の小野田紀美経済安全保障担当相。若手の積極登用が目立ち、刷新感のアピールを狙った。全18閣僚のうち初入閣は半数超の10人に上った。
首相は今回の人事方針に関し「全員活躍、全世代総力結集」と語っていた。40代では小泉進次郎防衛相、鈴木憲和農相も入閣した。最高齢は平口洋法相の77歳。衆院議員に限った平均当選回数は6・3回で、最多当選は茂木敏充外相の11回だった。
自民党総裁選での自らの推薦人に目配りした。小野田氏に加え、片山さつき氏を財務相に、黄川田仁志氏を地方創生担当相に充てた。松本尚デジタル相は衆院当選2回での入閣となった。石破政権の経済安保相で、自身を支援した城内実氏を経済財政担当相とした。
総裁選で争った4人のライバルのうち小泉氏や茂木氏のほか、官房長官だった林芳正氏を総務相として処遇。もう一人の小林鷹之氏は党政調会長に就け、党内融和に腐心した。