2021年に薬物の過剰摂取(オーバードーズ)で昏睡状態となった女性に必要な保護をせず放置したとして、保護責任者遺棄罪に問われた医師の男性被告(51)の控訴審判決で、東京高裁は28日、無罪とした一審東京地裁判決を破棄し、審理を地裁に差し戻した。
一審東京地裁は、女性が保護が必要な状態だったか「合理的な疑いが残る」として無罪判決を言い渡した。検察側は懲役2年を求刑していた。
一審判決によると、男性は21年6月10日、女性=当時(38)=に誘われて東京都内のホテル一室に滞在し、女性らと薬物を摂取。男性は翌11日に部屋を後にし、女性は12日に死亡した。

























