内閣府は16日、大規模災害時に患者を海上で治療できる「病院船」の活用に向けた訓練を神戸港で行った。医療関係者や船舶事業者ら約70人が参加し、被災地の病院の患者らを安全な地域に搬送する手順を確認した。政府は来年1月に病院船の運用を始める方針。
四国沖を震源とするマグニチュード9クラスの南海トラフ巨大地震が発生し、津波で浸水した高知市内の病院の入院患者らを高知港から神戸港に移送すると想定。車で船内に運ばれてきた患者を「病室」と設定した客室に移し、容体や持病に合わせて治療する手順を確かめた。患者が呼吸苦など急な体調不良を訴えた場合の対応も訓練した。
























