雲仙・普賢岳(長崎県)が1990年に198年ぶりに噴火してから35年となった17日、麓の同県島原市と九州大地震火山観測研究センターなどが、当時の噴火でできた溶岩ドーム「平成新山」の状況を調べる防災視察登山を行った。九州大の松島健教授は「落石の危険はあるが、火山活動は安定している」と指摘した。
視察登山には県警や消防の職員を含む90人ほどが参加し、立ち入り制限中の警戒区域に入った。
頂上付近では、火山活動の活発さを測る指標となる噴気の温度を計測。1995年の調査では約700度だったが、この日は約90度だった。松島教授は「2011年ごろから温度はほぼ一定の状態だ」と説明した。
























