愛媛県今治市役所で記者団の取材に応じる徳永繁樹市長=25日午後
 愛媛県今治市役所で記者団の取材に応じる徳永繁樹市長=25日午後

 愛媛県今治市や西条市で3~4月に発生した山林火災を巡り、今治市は25日、出火原因を「不明」とする報告書を公表した。たき火や放火などの有無を調査したが、出火原因を特定できなかったという。

 市消防本部は初動対応や当時の応援要請を検証、「問題はなかった」とした。

 市は報告書で今後、治山ダムなどを設置、防火力の高い樹木を植栽するなどして、山林の復旧・復興を目指すとした。市消防本部が火災規模に応じた応援要請基準を数値化し、迅速に要請できる体制を確立する。

 山林火災は3月23日午後、今治市の山林で発生を確認。同市と隣接する西条市の山林などに燃え広がり、計約482ヘクタールが焼けた。両市は4月14日、鎮火を発表した。