【サンパウロ共同】クーデター計画などの罪で収監されているブラジルのボルソナロ前大統領(70)は25日、首都ブラジリアの病院で鼠径ヘルニアの手術を受けた。地元メディアによると手術は成功し、1週間ほど入院した後に収監先に戻る見込み。来年の大統領選への出馬を表明した長男フラビオ上院議員を後継に指名する考えも示した。

 前大統領は禁錮27年3月の判決を受け、11月から首都の警察施設に収監。今月の健康診断で手術が必要と判断され、最高裁が入院を許可。24日に病院に移送された。

 前大統領は2018年に暴漢に腹部を刺されたことによる後遺症に苦しみ、何度も手術や治療を受けている。今年9月には切除した皮膚からがんが見つかった。