要請書を提出後、取材に応じる阪原弘次さん=17日午後、大津市
 要請書を提出後、取材に応じる阪原弘次さん=17日午後、大津市

 滋賀県日野町で1984年、酒店経営の女性=当時(69)=が殺害され手提げ金庫が奪われた「日野町事件」の再審開始が決まったことを受け、強盗殺人罪で服役中に75歳で病死した阪原弘さんの長男弘次さん(65)と支援者が17日、大津地検を訪れ「有罪立証をきっぱりと断念すべきだ」とする要請書を提出した。

 日野町事件は大津地裁が2018年に再審開始を決定したが、検察が2度にわたって抗告。7年7カ月後の今年2月、最高裁が再審を認めた。やり直しの裁判で無罪となる公算が大きいが、検察側が有罪立証するかどうかが焦点となっている。

 要請書は有罪立証の断念を求めるだけでなく、抗告で冤罪を晴らす機会を奪われ続けたと非難している。