埼玉県内で生活するクルド人の写真やイラストなどを通じて豊かな文化を紹介する展覧会「クルドの文化と暮らし-いま、共に生きる社会を」が2日、同県川口市立アートギャラリー・アトリアで始まった。入場無料。6日まで。

 地元市民団体「在日クルド人と共に」が主催。団体によると、クルド人の多くは県南部の川口市と蕨市周辺に暮らし、近年はさまざまなヘイトスピーチにさらされているという。温井立央代表(54)は「素顔に触れ、多様な人々が共に暮らす社会について考えるきっかけとしてほしい」と訴える。

 写真は約50点を展示。クルドの新春を祝う祭り「ネウロズ」で人々が輪になり踊る様子や、ランドセルを背負った子どもたちが下校する姿を捉えている。絵本「世界でくらすクルドの人たち」のイラスト原画も並び、トルコ現地の音楽文化を撮影した動画が流れるほか、民族衣装も紹介する。

 川崎市から訪れたフリーランスのカメラマン福田健士さん(65)は「どんな人がそこで生活しているのか知ることが大切だ。そのための良い機会になった」と話した。