北海道浜中町の霧多布岬周辺で、子どもを抱き波に揺れるラッコ=2024年6月
 北海道浜中町の霧多布岬周辺で、子どもを抱き波に揺れるラッコ=2024年6月

 野生ラッコの生息、繁殖が確認されている北海道浜中町の渡部貴士町議(53)は10日、船でラッコに近づくことを禁じた町のルールに違反したとして、議員辞職すると明らかにした。取材に「町議という立場でルールを犯したことを重く受け止めている」と述べた。9日の町議会でも辞職の意向を表明。時期は明らかにしていない。

 町はラッコの生息環境を守るため、漁業者や観光業者らとルールを策定し、順守を呼びかけている。渡部氏によると、先月17日、知人3人を乗せた漁船で嶮暮帰島に墓参した帰路、アゼチの岬周辺で海上から野生ラッコを観察した。

 町によると、渡部氏らが観察する様子を目撃した人が、告発する画像や文章をX(旧ツイッター)に投稿。町に問い合わせが相次ぎ、聞き取り調査をすると渡部氏が事実を認めた。

 浜中町は国内で野生ラッコの生息、繁殖が確認されている数少ない地域として知られ、霧多布岬などで見られる。