2018年に富山市で発生した交番襲撃事件で、奪われた拳銃で警備員の中村信一さん=当時(68)=が射殺されたのは富山県警の初動対応に不備があったためだとして、中村さんの妻が県に損害賠償を求めた訴訟で、妻側は15日、一審富山地裁に続き、請求を認めなかった名古屋高裁金沢支部判決を不服として、上告受理を申し立てた。

 2日の高裁金沢支部判決は、現場に最初に到着した警察官が拳銃の奪取に気付かなかったことを過失と認定した一方、県警が住民に危険が迫っていることを認識することは困難だったと指摘。拡声器などを使って周辺に警告するなどして被害を回避できた可能性があったとは言えないとして、県の賠償責任を認めなかった。