野菜売り場のサツマイモなど。八百屋の店頭=2024年10月、東京都練馬区のスーパー「アキダイ」関町本店
 野菜売り場のサツマイモなど。八百屋の店頭=2024年10月、東京都練馬区のスーパー「アキダイ」関町本店

 サツマイモは小さく、ナシは夏の果物に-。環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」は17日、地球温暖化によりサツマイモやナシ、コメといった秋の味覚に深刻な影響が出ているとの報告書を発表した。主要な産地の気象データと全国の生産者の声を組み合わせて分析し、温暖化で日本の農業がダメージを受けている実態を消費者に伝えるのが狙い。

 サツマイモは気温30度以上だと発育不良が起き、小粒化や収量低下につながる恐れがある。鹿児島市では6~10月に最高気温が30度以上になった日が2016~25年は年平均90日となり、50年前の1966~75年の同67日から増えた。

 ナシは30度以上で変色や果肉が傷む障害発生のリスクが上がる。茨城県の農家は「秋の味覚だったナシが今はもう夏の食べ物になったのは温暖化の影響だと思う」と指摘した。

 グリーンピース・ジャパンの豊田育生さんは「食べ物の生産現場で何が起きているかを知って危機感を持ち、何ができるのか考えてほしい」と訴えた。