金原ひとみさん
 金原ひとみさん

 女性による文学作品を対象とした第36回紫式部文学賞に、金原ひとみさんの小説「YABUNONAKA-ヤブノナカ-」(文芸春秋)が選ばれた。主催の京都府宇治市が24日、発表した。

 受賞作は、文芸業界における男による性搾取とその告発を巡る長編小説。権力、暴力、愛が渦巻く現代社会が舞台だ。「寒々とした時代の一端を描いた力強い筆致」や「卓抜な構成」が評価された。

 金原さんは「この本が、答えの出ない問いを嵐のような時代の変化の中で考え続けるための、足場を支えるささやかな力になれば幸いです」とのコメントを寄せた。

 金原さんは東京都出身。2003年「蛇にピアス」ですばる文学賞を受賞し作家デビュー。翌年、同作で芥川賞。その後の作品でも受賞多数。