【ウィーン共同】包括的核実験禁止条約(CTBT)は国連総会での採択と署名開始から9月で30年を迎えた。CTBT機構準備委員会のフロイド事務局長が同月29日、ウィーンの本部で共同通信の単独会見に応じ、署名開始以降、核爆発を伴う核実験が激減したとして「CTBTは世界の平和と安全保障上の利益になっている。驚くべき成功だ」と意義を語った。
フロイド氏によると、署名開始前までに世界で2千回以上の核実験が実施されたが、開始後は激減した。「今世紀に入り核実験の実施が確認されたのは北朝鮮だけ。核実験はほぼ過去のものとなった」と述べた。
条約は、核保有5大国のうち米国と中国が未批准で、ロシアは2023年に批准を撤回。いまだ発効していない。フロイド氏は「米中が協力して同時に批准することが必要だ。ロシアもそれに加わるだろう」と指摘。米中ロが批准すれば他の未批准国も同調し、発効に至るとの考えを示した。
フロイド氏は、CTBTの国際監視制度の重要性も強調。核実験を検知する認証済みの観測所や研究所の数は、世界308カ所と説明した。























