石川県中能登町で7日、国の特別天然記念物トキ9羽の放鳥に向けて仮設ケージが開放され、2羽が飛び立った。自力で外に出るのを待つ「ソフトリリース方式」で実施。本州での放鳥は5~6月に同県羽咋市で初めて行われて以来、2例目。能登半島の豊かな自然環境を生かして繁殖を図り、放鳥が進む新潟県の佐渡島以外にも生息地を広げる。
9羽は1~13歳で、東京都や新潟県、島根県の施設などで生まれた。石川県や地元自治体、関係団体で構成する「能登地域トキ放鳥受入推進協議会」が、環境省と合同で放鳥作業をした。
午前11時半ごろに仮設ケージが開けられると、トキは驚いたように翼を上下させていた。中能登町で開かれた記念式典で、宮下為幸町長は「地域の皆さんと共に、トキが舞い人と自然が共生する町を目指す」と述べた。
羽咋市で5~6月に放たれたトキは計18羽で、9月末時点では石川県の4市町と富山県の3市で確認された。
野生のトキは明治時代以降、狩猟や乱獲などで激減し、国内で絶滅。佐渡島で繁殖に成功し、放鳥が始まった。























