今年のノーベル化学賞が決まった、そ合憲三・東京理科大名誉教授が8日、共同通信の単独インタビューに応じ、授賞理由となった「不斉自己触媒反応」の発見について「有機化学の長い歴史の中では初めてのこと。生命の起源にも直結する問題だ」と重要性を語った。
研究に取り組んだきっかけについて「最初から生命起源を探ろうとしたのではない。分子の非対称性を見つけた(フランスの化学者)パスツールの取り組みに非常に感動したためだ」と話した。12月にスウェーデンで行われる授賞式に向け「自分の研究成果や生命の非対称性について伝えていきたい」とした。
そ合氏は、右手と左手のような鏡映しの関係にある分子の片方だけが、自らを触媒に増殖する「不斉自己触媒反応」を発見。わずかな左右差が、化学反応により増幅されていく仕組みを解明した。自然界では片方だけが大量に存在するが、なぜそのような偏りが生じるかは100年以上にわたり化学の謎だった。
この反応は、生命起源にも関わる謎の解明に迫る重要な手掛かりとされる。
























