高知県立幡多けんみん病院(同県宿毛市)は27日、昨年、80代女性患者が腹腔鏡手術の後に死亡する医療事故があったと発表した。女性の血液循環は特殊で、手術方法を検討する必要があったにもかかわらず、事前に情報が十分に共有されていなかったため、主治医が通常の手術を行ったのが原因だという。
病院によると、女性は昨年3月、直腸がんの腹腔鏡手術を受けた。手術前、CT画像を見た放射線科医は女性の血液循環が特殊であることを検査報告書に記載した。だが複数の医師による画像共有の仕組みが不十分で、主治医は重要性に気づかず通常の手術を実施。胃や腸、肝臓などに最も多く酸素や栄養を送り届けている血管が切除されたことで、女性は多臓器不全のため手術後3日目に死亡した。
病院は「あってはならないことで、深くおわび申し上げる。再発防止策の徹底を図る」とのコメントを出した。























