九州大で開かれた「中村哲記念講座」の講義後、ペシャワール会の村上優会長(手前)と話す学生ら=10月、福岡市
 九州大で開かれた「中村哲記念講座」の講義後、ペシャワール会の村上優会長(手前)と話す学生ら=10月、福岡市

 アフガニスタンで人道支援に尽力した医師の中村哲さんが凶弾に倒れ、73歳で亡くなってから12月で5年。母校の九州大は次世代に遺志をつなぐ事業の柱として「中村哲記念講座」を続けている。医学部時代の同級生で、事業実施を呼びかけた前学長の久保千春さん(76)は「(彼の)基本にあった利他的な心が学生に大きな影響を与えると思う」と期待を込める。