日本遺族会会長や、遺骨収集事業を担う日本戦没者遺骨収集推進協会の会長を歴任した尾辻秀久前参院議長(自民党)が3月までに共同通信インタビューに応じ、戦後80年を巡る胸中を語った。旧海軍駆逐艦「夕霧」艦長だった父が1943年、ソロモン諸島沖で戦死。20歳の時、母を亡くした。妹を学校に通わせるため防衛大を中退、後に入学した東大も中退した。1989年の参院選比例代表に日本遺族会推薦候補として出馬した。全国戦没者追悼式の参院議長追悼の辞で、父母や戦没者遺族への思いのほか「犠牲となられた方々のことを忘れない」「戦争を絶対に起こさない」と平和の誓いを強調してきた。(共同通信=城和佳子、嬉建吾)