どのような絵文字をよく使いますか? ※画像はイメージです(Hannah/stock.adobe.com)
どのような絵文字をよく使いますか? ※画像はイメージです(Hannah/stock.adobe.com)

SNSなどでよく使われる絵文字。みなさんは親しくなりたい相手とのメッセージにどのような絵文字を使っていますか。マッチングアプリサービス「Tinder」はこのほど、恋愛における「絵文字」の影響に関する調査を実施、最新データを公開しました。同調査では、絵文字が出会いや会話を後押しする一方で、使い方によっては雰囲気を損ねてしまう“リスキーな絵文字”が存在することも明らかになりました。

Tinderのグローバル内部データ(2025年1月~7月)によると、アプリで送られる最初のメッセージのうち、約20%には1つ以上の絵文字が使われています。2025年現在、プロフィールやメッセージ内での絵文字使用が盛んな国は、アメリカ、ブラジル、ドイツ、フランス、スペイン、イギリスなどとなっています。

一般的に「Z世代は絵文字を使わなくなった」と言われることが多い中、同社の内部データによると、プロフィール内に絵文字を使用しているユーザーのおよそ4分の1が18~25歳であることが明らかになりました。

ただし、絵文字の使われ方には世代特有の変化が見られ、「👍(サムアップ)」や「🙂(控え目な笑顔)」などの絵文字は、従来のポジティブな意味合いとは裏腹に、皮肉や冷たさを感じさせる表現として受け取られることもあり、絵文字の“解釈”が進化しているといいます。

また、2025年にTinder上で世界中のユーザーから最も多く使用された絵文字は、「😊(にっこり笑顔)」「😂(泣き笑い)」「❤️(赤いハート)」といった絵文字がよく使われており、軽やかなフレンドリーさを感じさせる雰囲気を演出しています。

一方で、特定の絵文字は“既読スルー”を招くサインとなっている可能性もあるといい、同内部データによれば、ある種の絵文字が使われた直後に、やり取りが途絶える傾向が見られました。

その理由としては、「😤(鼻息を荒くする顔)」は「熱量が高すぎて、相手にプレッシャーを与えてしまう」、「😗(キス顔)」は「意図が伝わりにくく、キスなのか口笛なのか判断しづらい曖昧さが敬遠されがち」、「🥺(うるうる顔)」は「感情的に依存しているように受け取られるリスクあり」などが挙げられます。

さらに、「🍑(モモ)」や「🍆(ナスビ)」の絵文字をメッセージで送ると、連絡先を交換できる確率がほぼ半分にまで下がることも判明していることから同社は、「こうした絵文字は文脈によって誤解を招く可能性があるため、やり取りのトーンや相手との関係性に十分な配慮が求められる」と指摘しています。