新潟市内で7月14日に行方不明になった猫の「姫ちゃん」が、9月3日に無事に飼い主さんのもとへ帰宅しました。首輪の跡に気づいた保護主の気遣いと、SNSでの拡散が大きな役割を果たしました。
■突然の脱走と必死の捜索
姫ちゃんがいなくなったのは、マンションの玄関ドアが強風で開いてしまったことがきっかけでした。飼い主さんは近隣を探し回り、ポスターを作って声をかけるなど必死に行方を追いました。その様子が友人を通じて、日ごろから迷子犬猫の情報を拡散している「ここべ」さん(@b9vqnfDqqh5hHY4)に伝わり、Xに迷子情報が投稿されました。投稿は2000件近いリポストを集め、多くの人々に拡散されました。
■首輪の跡が手がかりに
8月中旬、保護主のもとに姫ちゃんが現れました。首輪こそ外れていましたが、跡が残っているのを見て「飼い猫ではないか」と感じた保護主がXで検索。ここべさんの投稿にたどり着き、連絡を取り合った結果、飼い主さんと無事につながることができました。
「保護主さんの足にスリスリしてきて、そのままお家に入ってきたそうです。SNSで探している人がいるはずだと検索してくださった優しさに感謝の思いでいっぱいです」とここべさんは振り返ります。
■喜びと感謝、そして願い
飼い主さんは再会に大喜びし、ここべさんも「過去に自分も猫を迷子にした経験があり、このような奇跡に大変感激しました」と語ります。さらに「今回のようにSNSの拡散でつながり、優しい方に保護されて帰宅できる事例がもっと増えてほしい」とも話しました。
■SNSの力
リプライ欄には「素敵な方に出会えてよかった」「SNSの本来の使い方だ」といった声が数多く寄せられました。今回のケースは、SNSと人の思いやりが合わさって実現した奇跡の再会といえそうです。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)