「おはようございます。
ネコチャンと出会って3週間が経ちました。
捕獲しようとすると『シャー!』って言って威嚇してたネコチャンのBeforeAfter
←3週間前
今朝→」
こんなコメントとともに投稿された2枚の写真が「X」で注目を集めました。向かって左の写真ではこちらをにらみつけつつ「シャー!」と威嚇する様子が、そして右の写真には香箱座りをしつつ穏やかな瞳でこちらをじっと見つめる様子が写されています。
このおどろくべきビフォーアフターを見た人たちからは「表情がこんなに変わるなんて、愛情の力はすごいですね」「すっかり家猫の顔になっちゃって」「あらあら同じネコチャンかしら 幸せそうでなにより」などの声が届きました。
猫さんを保護したのは日本料理店「なごみ庵」(熊本市南区、@shidashi9)にて仕出し弁当配達サイトを運営する、同店代表の光田信悟さんです。
光田さんによると猫さんは7月末に「なごみ庵」本店のプレハブ冷凍庫の上でぐったりしていたところを保護、動物愛護センターに報告し、飼い主が現れなかったら自身で飼うことにしたのだそう。その後、動物病院に連れて行ってノミの駆除の薬を処方してもらい、後日ワクチンも打ちました。獣医師の診断によると猫さんは「5才には達していないぐらいのメスで、不妊治療は多分されてなくて健康状態は良好」だとのこと。
■威嚇してくるネコチャン
光田さんに、保護時のことをお聞きすると「捕獲しようと試みた時、何度も『シャーッ!』と言われて最初はちょっとだけ怖かったんですけど、リプライで皆さんから引っ掛かれたら大変とか言われてるうちにめちゃめちゃ怖くなって助けてあげられませんでした」とのことで、やはり大変な作業であったことがうかがえます。
そこであきらめず「その日は時間切れで捕獲できなくて、次の日に触らずに下ろす方法を色々考えて、ダンボールに水を入れて持ち上げて自然に入ってくるのを待つ作戦で捕獲できました」と保護する際にした工夫を教えてくれました。
■いちばん怖かったのは
しかし「保護したあと、私の家族が1番怖かったのはノミやダニ、また引っ掛かれたり噛まれた際の感染症でした」と光田さんはふり返り、「ネコチャンは保護した直後から図々しいほど急に距離を詰めて来たので、息子氏は初日にノミかダニかにあちこち噛まれてしまいました」ということで、野良猫を保護する大変さが伝わってきました。
■距離が縮まった理由
そこで「保護した次の日にはノミ・ダニの駆除には行った」のだそう。ただ、「その後も甘噛みが続いたので我が家で唯一の猫好きの息子氏もちょっと怖くなったみたいですが、そのうちネコチャンも甘噛みは私だけになって、夏休みで家で留守番がちの息子氏とはいつの間にか仲良しになってましたので、距離が縮まったのはきっと夏のせいです」と、この3週間でネコチャンとご家族との間に無事、あたたかい関係性を築けたことを話す光田さん。アカウントのタイムラインには猫さんが息子さんの膝の上で香箱座りしたり、帰宅後の光田さんの膝の上をすぐさま占拠する様子などが投稿されています。
■お名まえは「ネコチャン」で決定!
ところで、お名まえはこのまま「ネコチャン」で決定ですか?とお聞きすると以下のような答えが返ってきました。「名前はネコチャンで確定です。飼い猫だったのか野良猫だったのかも分からないですし、もし飼い主さんが現れたら名前付けちゃうの悪いし、名前付けて情が移ってしまうと別れるのも辛くなるよねって事で便宜上『ネコチャン』と呼んでたんですけど、いつのまにかネコチャンと呼ぶと返事もするし、近づいてくるので、もしかしたら前からこの名前だったのかもしれないです」(光田さん)。ネコチャン、とても可愛いお名まえですね!これからもご家族とともにのびのび過ごす様子をたくさん見せてくださいね。
(まいどなニュース特約・山本 明)