就活生の4人に1人が「親会社よりも大手子会社を志望」 ※画像はイメージです(TAGSTOCK2/stock.adobe.com)
就活生の4人に1人が「親会社よりも大手子会社を志望」 ※画像はイメージです(TAGSTOCK2/stock.adobe.com)

就活市場では、売り手市場が続く近年においても、ネームバリューのある大企業は依然として高い人気といいます。新卒大学生向けの就活情報サイト『就活の教科書』を運営する株式会社Synergy Career(大阪府大阪市)が実施した「大手子会社(大手企業が50%以上の株式を保有している子会社)」に関する調査によると、就活生の4人に1人が「親会社よりも大手子会社を志望」していることがわかりました。

調査は、2026~2027年卒で就活中、または就活を終えた学生200人を対象として、2025年8月にインターネットで実施されました。

まず、「大手子会社とグループ会社の違いを理解していますか」と尋ねたところ、「理解している」と答えた人は49.5%、「理解していない」と答えた人は50.5%と、ほぼ半数ずつに分かれる結果となりました。

次に、「大手企業の親会社と子会社のどちらに入社したいですか」と尋ねたところ、「親会社」と答えた人は73.5%を占めた一方で、「子会社」と答えた人も26.5%に上りました。

そこで、「大手子会社のポジティブなイメージ」を聞いたところ、「安定した働き方ができる」(73人)が最多となったほか、「中小企業より給与が高い」(61人)、「ネームバリューがある」(59人)、「親会社と同等の福利厚生」(55人)などが挙げられ、安定性や待遇面で魅力があると認識されていることがわかりました。

反対に「ネガティブなイメージ」としては、「親会社の影響を強く受ける」(68人)や「親会社と比べると給与が少ない」「親会社との格差がありそう」(いずれも62人)などが挙げられ、待遇や立場の違いを懸念する声が目立ちました。

最後に、「子会社から親会社に行く方法」を聞いたところ、「成果を出す」(73人)が最多となり、努力によってキャリアアップできると考える学生が多い傾向が見られました。一方で、「親会社にはいけない」(35人)という意見も一定数見られることから、必ずしも実現できるとは限らないという諦観も存在することがうかがえました。

なお、「大手子会社に入社できたら勝ち組だと思う」と答えた人は50.5%と半数を占めたのに対して、「勝ち組だとは思わない」と答えた人は19.0%にとどまりました。

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【出典】
▽就活の教科書/【調査レポート】大手子会社を親会社より志望する就活生は4人に1人-印象は「安定した働き方」