石川県七尾市の崩落した国道249号線の道路復旧工事がSNS上で注目を集めた。
石川県道路整備課の公式Xに8月22日、8月12日発生の国道249号線の道路崩落の第一報が投稿された。その後、24時間態勢で復旧作業が開始され、土のうの準備や、夜間作業の様子など経過の投稿を続けると、見守る人が次第に増加。通行止めが解除される前日の投稿は1686万件表示。復旧の早さへの驚きや作業員への感謝の言葉であふれた。石川県土木部道路整備課の三輪貴史さんに話を聞いた。
--当時の状況について
三輪:8月6日から12日までの1週間で、400mm余りの記録的な大雨が降り、地下水位が上昇。その水が道路の下に流れ込んだことで、延長約30m、高さ約10mの盛土が緩み、崩落したと考えられます。
--24時間態勢の復旧工事だったそうですが、急がねばならなかった理由は?
三輪:国道249号は能登地域の生活や産業を支える基幹道路であり、今回通行止めとなった区間についても、近隣住民の日々の生活に欠かせない道路なので、一刻も早い復旧が必要でした。
--夜間の作業で気を付けたことは何でしたか?
三輪:国土交通省から照明車を3台借用し、夜間の視認性を向上させました。引き続き大雨が予想された時には、被災した斜面にブルーシートを設置するなど二次災害の防止に取り組み、1日も早い普及を目指しました。
--復旧が進む様子をSNSで公開したことで、たくさんの応援の声が寄せられました。
三輪:復旧工事の開始以降、これまでに多数の閲覧やご意見をいただいており、「着実に復旧が進んでいることがわかった」「こんなに早く開通するとは思わなかった」「暑い中、24時間態勢での作業に感謝」などの作業に対する感想やねぎらいの言葉をいただき、復旧に携わる方々にとって大きな励みとなったものと受け止めています。
復旧に関わられた皆様や、昼夜を問わず施工された皆様に心から感謝をしています。多くの方々のご尽力により早期の復旧が実現いたしました。
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無事道路の通行止めが解除されたと報告するポストには、「能登の動脈復活」「1カ月で双方向通行可で復旧は素晴らしい」「ガードレールまで付いてる!」など感動の声が寄せられた。なお、能登半島地震のインフラの復旧・復興も9月19日よりアーカイブで公開されており、復旧作業の経過も一目で確認ができるページが用意されている。
(まいどなニュース特約・米田 ゆきほ)