株式会社電通(東京都港区)が運営する『電通シニアラボ』は、このほど「令和シニア・プレシニアの生き方調査」の結果を発表しました。同調査によると、50代後半の女性の約4人に1人が「財産や子どものことなどを気にしなくていいなら離婚したい」と考えていることがわかりました。
調査は、全国の55~79歳の男女1800人を対象として、2025年5月にインターネットで実施されました。
調査の結果、「孤独を感じることが多い」と答えた割合は、50代が36.4%で他の世代よりも高く、60代(26.5%)とは約10ポイント、70代(19.0%)とは約17ポイントの差が見られました。
また、「今後の人生の生き方について迷っている」と答えた割合も、50代(53.3%)が最も高く、60代(38.4%)とは約15ポイント、70代(23.1%)とは約30ポイントの差が見られます。
続けて、恋愛や結婚、パートナーに対する考え方について聞いたところ、「財産や子どものことなど一切気にしなくて良いなら、いまのパートナーと離婚したい」と回答した男性は13.9%、女性は18.6%で、どの年代においても女性のほうが割合が高く、特に50代女性では25.2%と最も高くなりました。
その一方で、「妻/夫/パートナーとの時間を大切にしたい」という男性は76.9%に対し、女性は62.6%。なかでも70代男性(79.8%)が最も高く、50代女性(56.1%)が最も低くなっています。
さらに、「モテたい」と思う男性は53.1%なのに対し、女性は25.9%と男性の半数以下にとどまった一方で、「一緒に遊んだり、出かけたり、おしゃべりしたりする友人・知人がいる」割合は、男性が47.6%、女性は67.3%と女性のほうが多くなりました。
次に、「今後の人生をもっと良いものに変えたいと思っていますか」と聞いたところ、全体の78.9%が「思う」と回答し、特に60代(82.8%)で多くなりました。
加えて、「新しいことに挑戦してみたい」と思う女性は48.5%となり、50代で41.7%、60代で44.2%、70代で51.3%と年代の上昇に伴い増加する傾向が見られます。
最後に、「自分の人生の点数」について、「80~100点」と回答した割合を見ると、50代で23.6%、60代で32.8%、70代で39.2%と、こちらも年代とともに高くなる結果となりました。