小さな子どもを連れていると、見知らぬ人から「可愛いね」と声をかけられることはよくあります。親としてはうれしいひとときですが、言葉を覚え始めたばかりの子どもは、その純粋さゆえに時として「地雷発言」を放ってしまうこともあるようです。
そんな無垢ゆえのハプニングを描いた漫画『始まった無垢地雷』(作:月光もりあさん)がSNSに投稿されました。同作は8,800件を超える「いいね」と120件以上のコメントを獲得し、多くの共感を呼んでいます。
それは、もりあさんの娘のえみりちゃんが2歳9カ月の頃の出来事です。ある日、母親と一緒にスーパーを訪れたえみりちゃんは買い物中に、見知らぬ女性客から「わ~、かわいいね」「おめめくりくりだね~」と声をかけられました。
さらに「今おいくつなの?」と聞かれ、もりあさんの妻は慣れた様子で「ほら、えみちゃん。何歳ですか?って」と答えを促します。ところがそのとき、えみりちゃんの視線は女性のある部分にくぎ付けになっていました。
女性のふくよかなお腹を見上げ、驚いたような表情を浮かべるえみりちゃんの様子に、妻は嫌な予感がします。さらに妻は、この後起こるであろう展開を予想し、「や…やめろよ……?」と心の中でえみりちゃんを制するように祈ります。
しかしその願いもむなしく、次の瞬間えみりちゃんは「おっきい~!」「それ、ぜんぶおっぱいなの?!」と大声で問いかけます。その声はスーパーに響き渡り、母親は顔面蒼白になるのでした。
慌てて娘をたしなめ、「すみません~!」と妻は女性に頭を下げます。幸い女性は笑顔で「元気でいいですね~」と受け流してくれましたが、母親の全身から冷や汗が吹き出るような感覚に襲われます。そして、まだ何か言いそうな娘の表情を見て「やめろもうっ!」「感想タレ流すな!」と心の中で叫びつつ、そそくさとその場を離れたのでした。
こうして、えみりちゃんの無垢地雷期が本格的にスタートします。出先のあちこちで繰り返される地雷発言に、大人たちは脇汗・冷や汗・脂汗のオンパレードの日々を送ることになったのです。
読者からは「うちの娘も小さい頃、温泉の脱衣場で 『ママ!マツコ・デラックスおる!!』と私と娘とオバサンの3人しかいない空間でやってくれました」や「我が娘も2才くらいのときお世話になった元職場のおじさまに『かっぱ?』と言い放ったことがあります」など多くの体験談と共感の声があがっています。そんな同作について、作者の月光もりあさんに話を聞きました。
■あるあるなんだろうなとは思いました
ー同作を制作されたきっかけを。
きっかけは特になく、普段の生活を描いてるだけです。あるあるなんだろうなとは思いました。
ー作中で「地雷を踏みまくっていた」とありましたが、ほかにも記憶に残っているエピソードがあればぜひ教えてください。
バスから降りてきたおばあちゃんに、ゼニイバ!!って指さしました。
ー特に印象に残ったコメントがあればお聞かせください。
保険代理店でプランの説明をされてる時、「歯ぁすご!」「パパ見て歯ぁ凄いよ」って担当の出っ歯をみて子供か興奮してて、何も話が入って来ないってエピソードは面白かったですね笑
(海川 まこと/漫画収集家)
























