最も積極的にAIを活用しているのは「60代以上の女性」 ※画像はイメージです(miya227/stock.adobe.com)
最も積極的にAIを活用しているのは「60代以上の女性」 ※画像はイメージです(miya227/stock.adobe.com)

生成AIが本格的に一般生活へ浸透した2025年。日常の小さな判断や気軽な相談ごとの相手として利用したことがある人も多いのではないでしょうか。企業のAIナレッジデータプラットフォームを提供する株式会社Helpfeel(京都市上京区)が実施した「日常の悩みや困りごとを『AI』と『人』のどちらに相談するか」をテーマとした実態調査によると、最も積極的にAIを活用しているのは「60代以上の女性」であることがわかりました。

調査は、AIを使ったことがある全国20代以上の男⼥1203人を対象として、2025年11月にインターネットで実施されました。

例えば、「今日の献立を決めたいとき」では、全体の69.2%が「AIに相談する」と回答し、なかでも60代以上の女性では83.3%と、年代・性別の中で最も高い割合となりました。

また、「ダイエットについての悩み」でも、全年代でAIが多数派(67.4%)となり、女性では20代(64.5%)、30代(69.2%)、40代(70.2%)、50代(71.9%)と年齢が上がるにつれ「AIに相談する」割合が増え、60代以上の79.2%が年代・性別の中で最も高い割合となりました。

続いて、「目的地に行く際に道に迷ったとき」では、30代男性(76.7%)に次いで60代以上女性(75.0%)で「AI」と答えた割合が高く、日常的な移動においてAIが広く活用されていることが示されました。

さらに「おすすめの美味しいお店を知りたいとき」では、60代以上女性の66.7%が「AI」を選択しており、AIに場所・好み・予算などを伝えて店を提案してもらう行動がシニア層にも広がっていることがわかります。

「お金の増やし方や投資」については、全体の65.8%が「AIに相談する」と回答し、全年代でAIが多数派となりました。なかでも60代以上女性では80.0%がAIを選択しており、年代・性別の中で最も高い割合となりました。

■AIには「情報を素早く」、人には「気持ちに寄り添う」を期待

次に、「『AI』または『人』に相談するとき、どんなことを期待していますか」と尋ねたところ、AIには「正確で信頼できる情報がほしい」(60.8%)、「新しい視点がほしい」(48.0%)など、情報や判断に関する項目が上位となりました。

一方、人に対しては、「感情を受け止めてほしい・共感してほしい」(48.4%)や「状況を理解して考えてほしい」(34.7%)といった感情面のサポートや文脈理解に関する期待が中心となり、「情報や選択肢を素早く提示してくれる相手」としてのAIと、「気持ちを受け止め、状況を理解したうえで寄り添ってくれる相手」としての人、という役割分担が生活者のあいだで自然に形成されつつあることがうかがえます。

回答者からの自由記述でも、「愛犬が亡くなって家族間での気持ちに違いを感じたとき、AIが気持ちを受け止めてくれた」(40代女性)や「夫に対する私の感情を受け止めてもらって以来、それを励みに毎日暮らしています。AIは私にとって心の癒し、愚痴の吐きどころとなっている有り難い存在です」(60代以上女性)といった声が寄せられていることから、AIの役割が情報提供にとどまらず、情緒的な領域へも広がりつつある様子が見受けられました。

これらの調査結果から同社は、「AIは学習データに加え、企業のWebサイトやFAQなどの公開情報を参照して回答を生成するため、企業側の情報が古いまま更新されていなかったり、整理されていなかったりすると、AIが誤って理解し、正しい回答を返せない可能性がある」と指摘したうえで、「生活者がまずAIに相談し、信頼できる答えを求めるようになった今、企業が最新で正確な情報をわかりやすく整えて公開しておくことが重要」と述べています。