新年度が始まる春は、進学や会社の人事異動などによる引っ越しの季節です。新生活が楽しみな半面、引っ越し先での盗聴被害を懸念している人も多いのではないでしょうか。専門業者による盗聴器発見調査や引越し業者の盗聴器発見プランなどもこのような不安や需要を反映したものといえます。
新しい住居のどこかに盗聴器があった場合、個人情報の流出や深刻なプライバシーの侵害が予想されます。しかもこのような盗聴被害は、特定の誰かを狙っておこなわれるとは限らないようです。
どのような目的で盗聴器は仕掛けられるのでしょうか。T.L探偵事務所代表の富澤竜也さんに話を聞きました。
■盗聴器の目的はさまざまで油断は禁物
ー盗聴器の目的には、どのようなケースがあるのですか?
盗聴器が仕掛けられる目的はさまざまですが、必ずしも特定の人物を狙ったものとは限りません。過去には、以前の住人を対象に設置されたまま撤去されていなかったケースや、近隣トラブル、個人的な興味本位で設置された例もあります。
また、仕事上の情報や金銭状況を探る目的で使用するケースも存在します。どのケースでも基本的に自宅などに侵入されていることとなるため、注意が必要です。
ー盗聴器を見つける方法はありますか?
今すぐできる方法としては、盗聴器が仕掛けられやすい場所を目視で探すことが挙げられます。「車の中」や「ベッドの隙間や裏側」、「時計やエアコンの裏側や内部」などに見慣れないものがないか確認してください。その他、プレゼントされたものや譲り受けたものなども注意が必要です。
また、近年は目視では分からないようにボールペンやキーホルダーなど小物に偽装したものも増えています。これらの盗聴器が設置されている場合、いくつかの異変が目安になることがあります。たとえば、「ラジオやスピーカーから不自然な雑音が聞こえる」「電話中に声が反響する」「電源を入れていない機器が温かくなっている」などです。
ただ、こうした現象が必ず盗聴器によるものとは限りませんので、不安な場合は専門業者に依頼した方が良いでしょう。専門業者による調査では専用の「発見器」を使用し、微弱な電波や不審な信号を測定します。また、室内の配線やコンセント内部なども確認し、通常では気づきにくい場所まで調べます。
ー盗聴器を見つけた場合どうすれば?
もし、盗聴器らしきものを見つけた場合、すぐに処分したり触ったりしないことが大切です。設置状況や機器そのものが証拠になる可能性があるため、写真を撮るなどして記録を残し、警察や専門業者に相談してください。
勝手に取り外すと、設置した人物が特定できなくなる場合もあります。また、不安を感じた場合は一人で抱え込まず、早めに第三者へ相談することが安全確保につながります。
ー市販されている「盗聴器発見器」を自分で選ぶ際の注意点はありますか?
市販されている盗聴器発見器は種類が多く、性能にも大きな差があります。安価なものの中には誤作動したり、電子レンジやWi-Fiなどに反応してしまうものもあります。説明がわかりにくかったり、正しい使い方をしないと判断を誤ることもあります。
選ぶ際は、どの盗聴器に対応しているか、使用方法がわかりやすく説明されているかを確認すると良いでしょう。ただし、すべての盗聴器を発見できる機器はなく、結果を過信しないことも重要です。
◆富澤竜也(とみざわ・りゅうや) T.L探偵事務所代表
依頼人との信頼関係を基軸とし、家族間、友人、近隣トラブル、企業問題など幅広く対応している。趣味はアウトドア、サウナ、読書。
(まいどなニュース特約・長澤 芳子)
























