日々小論

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 「国際学習到達度調査」をご存じだろうか。PISA(ピサ)の呼び名で知られ、経済協力開発機構(OECD)が世界中の15歳を対象に3年ごとに行っている。数学や科学の応用力などを測るテストだ。

 昨年12月、2018年調査の結果が発表されると、日本の高校生の読解力が下がった!と大騒ぎになった(特に教育界や経済界で)。ちなみに日本の読解力は79カ国・地域の中で15位、前回15年は8位だった。

 学力ランキングばかりが取りざたされるPISAだが、生活の満足度や人生の意味などについても尋ねている。各界のお歴々は、そちらにもしっかり目を向けてもらいたい。

 「自分の生活に満足」と答えた日本人は50%にとどまり、参加国で4番目に低かった。OECD加盟国の平均は67%だ。「満足できる人生の意味を見つけた」は日本41%に対して平均62%。「困難に直面したときにたいてい解決策を見つけられる」は日本59%、平均84%…。

 日本の生徒たちの自己肯定感の低さが目立つ。失敗を恐れる傾向も強かった。興味深いことに、台湾、香港、韓国などの東アジアの国や地域も、生活満足度が平均より低かった。日本を含めて成績が総じて優秀なのに、だ。これは何を意味しているのだろう。

 ヒントはないかと探していたら、日本財団が昨年行った18歳調査に行き当たった。「将来の夢がある」「自分で国や社会を変えられると思う」などへの肯定的な回答が、アジアや欧米9カ国中で日本が断トツの最下位、次に韓国が続いていた。

 詳細な分析をしてほしい。PISAの学力ランキングに一喜一憂し、成績アップのみを迫っている場合ではない。

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