日々小論

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 「脱炭素(カーボンニュートラル)」。今や毎日のように聞く言葉だが、字面からは硬く感じてしまう。要は、自分たちが住む地球が快適な環境を保つために、みんなで地球温暖化のもととなる二酸化炭素の排出を抑えましょうということだ。

 想像してほしい。「数十年に1度」とされる巨大台風が毎年いくつも襲来し、日本のどこかが被災地になる。「酷暑」と言われる夏場の暑さが当たり前になり、いつの間にか四季を感じることすらできなくなる…。今年も、すでに「猛暑日」という言葉が聞こえ始めた。

 地球全体の話である。「自分だけ頑張っても、ほか(他国)も取り組まないと意味がない」と考えるのも理解できる。温室効果ガスの排出削減目標を設定した京都議定書、世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べ1・5度に抑える目標を掲げたパリ協定と、温暖化防止を巡っては欧州の先導が続く。日本は時に、後追いとの批判を受ける。

 「欧州とはエネルギー事情が違う」とは、取材で聞く産業界の意見だ。ウクライナ情勢を見ても、再生可能エネルギーを中心に据えた電源構成には危うさが見え隠れする。脱炭素の行方も簡単ではないことが分かる。

 地球全体の話だからこそ、全員で取り組まないと、どうにもならない。

 個人的には夏よりも冬の方が好きだし、桜や紅葉、そして雪景色と四季の風情はめで続けたい。脱炭素はつまり、今の地球を未来に残していく気概をどれだけの人が持てるか、が問われているのだと思う。

 「鉄は熱いうちに打て」は、物事の時機を逸してはならない、とのことわざだ。脱炭素へ、これ以上暑くなる前に手を打とう。自分たちと将来のために。

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