7番勝負第1局で勝利し、対局を振り返る藤井聡太王位=8日午後、愛知県豊田市の豊田市能楽堂
7番勝負第1局で勝利し、対局を振り返る藤井聡太王位=8日午後、愛知県豊田市の豊田市能楽堂

 将棋の藤井聡太王位(20)=竜王、名人、叡王、棋王、王将、棋聖=に佐々木大地七段(28)が挑む伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦(神戸新聞社主催)7番勝負の第1局が8日、愛知県の豊田市能楽堂で指し継がれ、午後6時17分、先手番の藤井が97手で勝ち、4連覇に向け好スタートを切った。

 持ち時間8時間のうち、残りは藤井21分、佐々木16分。第2局は13、14の両日、神戸市・有馬温泉の「中の坊瑞苑」で指される。

 初日は佐々木が「横歩取り」の戦型に誘導し2日目の中盤戦も優位に立ったが、藤井が中央から反撃し、正確な終盤力を発揮して勝ちきった。立会人の石田和雄九段(76)は「序中盤でポイントを稼いだ佐々木七段が模様よく指し進めていたが、決め手を与えない藤井王位の指し回しが光った」と総括した。

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