「梅芸の舞台に帰ってこられてうれしい」と語る明日海りお=大阪市内
「梅芸の舞台に帰ってこられてうれしい」と語る明日海りお=大阪市内

 元宝塚歌劇花組トップスターの明日海(あすみ)りおが芸歴20年を記念したコンサート「ヴォイス・イン・ブルー」を9月、東京と大阪で開催する。これまで共演したミュージカル俳優を日替わりでゲストに迎え、「何度足を運んでも楽しめる」内容を目指す。

 明日海は2014年花組トップスターに就任し、「エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-」や漫画が原作の「ポーの一族」などに主演し、人気を博した。19年に退団後は舞台に加え、テレビドラマなどにも出演し、活躍の幅を広げている。

 退団後も「ステージへの思いはどんどん増している」と語る明日海。今回は宝塚時代や退団後に出演したミュージカルの曲を盛り込んでいくという。

 東京公演では井上芳雄、浦井健治、上原理生、平方元基、田代万里生が日替わり出演するほか、在団中の相手娘役の蘭乃(らんの)はな、花乃(かの)まりあ、仙名彩世(せんなあやせ)、華優希(はなゆうき)が勢ぞろいする日もある。

 大阪公演では山崎育三郎(22日)、古川雄大(23日夜)、現役タカラジェンヌで同期入団の凪七瑠海(なぎなるうみ)(24日)も登場。現役スターがOGのソロコンサートに出演するのは初めてで、「同期は戦友であり本当の自分でいられる存在。(凪七は)男役として出るので、どんなコラボレーションになるか楽しみ」と声を弾ませた。

 大阪公演は9月22~24日、梅田芸術劇場で。S席1万2千円、A席7500円で、8月12日から一般発売。東京公演は9月15~19日、東京国際フォーラムで開催。(小尾絵生)