女流王位戦第3局で初手を指す福間香奈女流王位(右)。左は加藤桃子女流四段=23日午前、福岡県飯塚市、麻生大浦荘
女流王位戦第3局で初手を指す福間香奈女流王位(右)。左は加藤桃子女流四段=23日午前、福岡県飯塚市、麻生大浦荘

 将棋の福間香奈女流王位(32)=清麗、女流王座、女流名人、倉敷藤花=に加藤桃子女流四段(29)が挑む第35期女流王位戦5番勝負(神戸新聞社主催)の第3局が23日午前9時、福岡県飯塚市の「麻生大浦荘」で始まった。

 第1、2局と連勝した福間が一気に防衛を決めて6連覇を果たすか、加藤がタイトル奪取へ反撃ののろしを上げるか。注目の第3局は、立会人の中田功八段(56)の合図で、先手の福間が初手を5六歩と指した。

 福間は5八飛(7手目)で中飛車に。第1局とほぼ同じ展開で、互いに銀を繰り出し、加藤は左美濃に囲った。福間の3七桂(35手目)から変化し、加藤は8四角(38手目)、7三桂(40手目)と攻め駒を集中させて開戦準備を整えた。

 中田八段は「福間女流王位の7七桂(41手目)は、加藤女流四段の攻めを受け止める構え。両者の気迫で激しい戦いを迎えそうだ」と話した。

 持ち時間は各4時間で、23日夜までに勝敗が決まる見通し。対局の模様は神戸新聞NEXTでも速報する。

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