「こども万博ミニ」で、思いの伝え方を子どもたちと考える手塚麻里さん=神戸市中央区東川崎町1、神戸ハーバーランドumie
「こども万博ミニ」で、思いの伝え方を子どもたちと考える手塚麻里さん=神戸市中央区東川崎町1、神戸ハーバーランドumie

 「子どもたちの夢を応援したい」。そんな思いから神戸市内の家庭で始まった小さな試みが、「こども万博」の名で数千人を集めるイベントとして広がっている。発案者は、同イベントの実行委員長を務める手塚麻里さん(39)=神戸市。大人も子どもも夢を語らない時代に、全国を巡り、子どもたちが笑顔で夢を話せる場を提供する。来秋には実際の「大阪・関西万博」の会場で開く。(広岡磨璃)

 「いらっしゃい、楽しい輪投げだよ~」。11月上旬の週末、神戸ハーバーランド(神戸市中央区)の商業施設「umie(ウミエ)」で、「こども店長」のかけ声が響いた。

 こども万博の縮小版イベント。プログラムの一つ「こども縁日」で、子どもたちがくじ引きやボールすくいの店長を務める。傍らでは、ケーキのデコレーションに挑む「パティシエ体験」や、タブレットを使った「作曲体験」も。2日間で約1500人が訪れた。

 こども万博は2022年9月から、神戸や大阪、北海道、愛知などで計約20回開催。延べ5万人以上が参加した。こども縁日、「夢スピーチコンテスト」「お仕事体験」を軸に、企業の協力などで新しい体験や学びを提供している。

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 きっかけは、手塚さんの3人の子と、その友達の何げない会話だった。

 「将来の夢って何?」「お母さんが喜ぶから、○○って言ってる」

 「好きなこと、やりたいことは?」「え~…」

 ある子が「大人って、すぐ夢を聞いてくるけど、答えたら『それは良くない』とか言うじゃん」と訴え、他の子たちもうなずいた。