店頭には、備蓄米を求める買い物客らの長い列ができた=4日午前、神戸市垂水区青山台7、マルアイ・ジェームス山店(撮影・長嶺麻子)
店頭には、備蓄米を求める買い物客らの長い列ができた=4日午前、神戸市垂水区青山台7、マルアイ・ジェームス山店(撮影・長嶺麻子)

 食品スーパーのマルアイ(加古川市)は4日、随意契約した政府備蓄米の販売を兵庫県内の全68店舗で始めた。1袋5キロ2111円(税抜き1955円)を計8千袋用意したが、多くの店で開店前に整理券の配布が完了。オープンを前倒しするなどし、初日分は早々に売り切れた。同社によると、県内で随意契約した備蓄米が店頭販売されるのは初めて。

 209袋を準備したジェームス山店(神戸市垂水区)では、早朝から客が列を成した。通常の午前9時より5分ほど早く開店すると、整理券を握りしめた客が備蓄米に押し寄せた。自転車で駆け付けたパート従業員野田理佐子さん(60)は「近くで買えてありがたい。他の米も安くなればうれしいが、生産者が作れなくなるのは困る」と話した。