学位記授与式で外国人の卒業、修了生らを送りだす高坂誠学長=神戸市西区学園西町8、兵庫県立大神戸商科キャンパス(撮影・小林良多)
学位記授与式で外国人の卒業、修了生らを送りだす高坂誠学長=神戸市西区学園西町8、兵庫県立大神戸商科キャンパス(撮影・小林良多)

 異文化に触れ、自分のものにする-。兵庫県内の大学が学生の国際交流に知恵を絞る。講義は全て英語で受けて留学生と暮らしたり、海外の提携先大学で学びながら留年せずに神戸の大学を卒業できる制度を備えたり。ここでしか体験できないカリキュラムがある。

■兵庫県立大学長・高坂誠さん 「日本型経営学」で留学生呼び込む

 神戸市西区にある兵庫県立大神戸商科キャンパスには、国際学生寮「アイスクエア」がある。ここでは、国際商経学部グローバルビジネスコース(GBC)で学ぶ留学生と日本人学生が2人ずつ、4人部屋で1年間の生活を共にしている。

 GBCの学生は全ての履修科目を英語で受講する。1学年には約50人の日本人に対し、留学生は約40人に上る。彼らは交換留学ではなく、GBCで学ぶために神戸にやって来た若者だ。

 GBCでは留学生と日本人学生が、全く同じ土俵で4年間切磋琢磨(せっさたくま)する。国内でも極めて珍しいカリキュラムが特長だ。今年の入学者はアジアを中心にコロンビア、エジプト、ハンガリーなど14カ国・地域に広がっている。