「太平洋ひとりぼっち」の旅から60年。ヨットによる単独無寄港の太平洋横断を再び成し遂げ、世界最高齢の記録を打ち立てた堀江謙一さん(83)が5日、拠点とする新西宮ヨットハーバー(兵庫県西宮市)に降り立った。「お帰りなさい」「夢をありがとう」。ゆかりの人や地元の子どもたちから、祝福の声が相次いだ。
「謙一さんの粘り強い挑戦の勝利です。おめでとう」。50年来の友人で、今回も衛星電話で航海中の通信を支えた堀江治夫さん(78)=京都府宇治市=は、喜びをかみしめた。
毎朝9~10時ごろの定時連絡では安否確認に加え、その日の風や潮の状況を踏まえ、ヨットをどうコントロールするか意見を交わした。孤独なはずの洋上から届く「心配ないよ」という一言が、治夫さんら仲間の気持ちを和ませた。「励ますはずが、逆に励まされた」。100歳まで挑戦を続けると宣言した不屈の友を「しばらくゆっくり休養し、次の事を考えるのはその先に」といたわった。
60年前の初の太平洋横断当時2歳だった田中透さん(62)=大阪府池田市=は大阪空港で堀江さんに花束を渡した。そして今回も。「前回は私も父に抱っこされ、堀江さんも若かった。感無量です」
初代マーメイド号の製造に携わったオクムラボート販売(兵庫県姫路市)の奥村雅晴社長(69)はニュースで偉業を見届けた。60年前の航海後、先代の父と語り合う堀江さんのにこやかな笑顔を思い出す。「80歳を超えて現役とは。私たちも末永く健康でヨットに乗り続けたい」と拍手を送った。
◇
堀江さんの挑戦は子どもたちにも強烈なインパクトを残した。
桟橋には、地元の市立西宮浜義務教育学校の児童らの応援メッセージを貼った「おかえりなさい」の横断幕。4年生の女児(9)は「あんなに小さなヨットで大きな海を渡るなんて」と驚く。図書館で堀江さんの航海記「太平洋ひとりぼっち」を借りて読んだ。祖父母より年長のヨットマンに「どんな冒険だったのか、会って聞いてみたい」と声を弾ませる。
9年生の女子生徒(14)は「一度の成功で満足せず、チャレンジを繰り返すのがかっこいい。スケールが違う」。別の女子生徒(14)は「夜の海は暗いだろうし、波に襲われても誰も助けてくれないって、想像するだけで怖い。事故なく戻ってきてくれて良かった」と胸をなで下ろした。(山岸洋介、斎藤雅志)
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