来年の干支(えと)「午(うま)」にちなんだ巨大な馬のオブジェが安志加茂神社(兵庫県姫路市安富町安志)に登場した。同神社の役員や、近くの安富こども園の園児、安富中学校の生徒ら約150人が協力して台座に据えた。設置は来年3月末まで。
1977年の「巳(み)」から続く恒例行事で50回目。園児や生徒らが同神社の神田で育てた酒米「夢錦」の稲穂を使い、たつの市の土木会社がヒノキで骨組みを作り、1カ月かけて親子の2基を制作した。親馬は高さ5メートル、幅4メートル、全長6メートル、重さ2トン。左前足を上げた躍動的な姿に仕上がった。
神事に続き、園児らは、クレーンでつり上げた馬を「よいしょ、よいしょ」とかけ声を上げながら台座まで綱を引っ張った。設置後、来年への抱負を胸に台座をくぐり抜けた。埴岡愛月(あいる)ちゃん(6)は「馬が大きくてびっくりした。来年小学生になったら友達をいっぱいつくって勉強も頑張る」と笑顔だった。
親馬は参道入り口に、子馬は境内に設置される。真田慶樹宮司(62)は「来年は丙(ひのえ)午。丙も午も情熱、明るさ、活発の意味がある。みなさんの願いがかなう1年になってほしい」と話した。
(後藤亮平)

























