兵庫県姫路市のマンションで住人の会社員男性(33)が刺殺された事件で、現場となった地下駐車場には多数の死角があり、身を潜めやすい場所だったことが22日、神戸新聞の取材で分かった。兵庫県警姫路署捜査本部は、男性を襲撃した人物が駐車スペースを事前に把握した上で、近くに隠れていた可能性があるとみて調べている。
現場の地下駐車場は、南北に長い構造。南側に住戸用のエレベーターに通じる扉があり、駐車場から入るには住人用の鍵が必要となる。
一方、車が通るスロープと、らせん階段はそれぞれ北側にあり、それらを通れば誰でも地上の外から駐車場へ出入りできるという。
捜査関係者によると、男性の駐車スペースは南端の奥まった位置にあり、出入りする人に気付かれにくい。駐車場には見通しを悪くする仕切り壁があり、早朝には多くの車が止まっているため、より身を潜めやすい状況だった。
捜査本部は、男性が出勤のため4階の自宅を出て数分後、車に乗り込もうとした際に背後から刺されたとみている。住戸用のエレベーターを降り、扉を出るとすぐに男性の駐車スペースがあるため、襲撃した人物は扉から車までの動線付近に隠れていた可能性があるという。
事件のあった午前8時ごろは、通勤などで住人の出入りが多い時間帯だったが、捜査関係者によると事件を直接目撃した人は現れておらず、男性が刺された現場の防犯カメラ映像はなかった。
一方、マンション内の1~2階の階段にいた工事関係者が当時、「なんや!」などと叫ぶような大声を聞いていたことも判明。捜査本部は男性が刺された後に発した声の可能性があるとみている。





















