外来種で水生植物へ食害を起こす「アカミミガメ」を、神戸市西区岩岡町の有志でつくる「カメをとる会」が約2カ月で千匹以上捕獲した。防除を呼びかける神戸市自然環境課の担当者は「昨年の総数が953匹だっただけに、一団体で千匹はすごい」とたたえている。(安藤真子)
■本紙記事きっかけ、記録更新目指し活動
同会が結成されたのは、6月に本紙で掲載した「外来種アカミミガメ 防除活動に補助金」がきっかけ。同区岩岡町で農業に励み、以前から獣害駆除に取り組む笹尾薫さん(75)が仲間に呼びかけ、前年の953匹の記録更新を目指した。
メンバーによると、アカミミガメは別称でミドリガメとも呼ばれタニシや水草を食し、川や池の水質が低下する要因になるという。「おいしい米や野菜を育てるため」と団結。酷暑の中、カメ捕獲に汗を流した。