神戸大学放送委員会のメンバーらによる読み聞かせ会の会場に登場したマル=神戸文学館

 神戸文学館(神戸市灘区)で企画展「フタタビ参上! かなしきデブ猫ちゃんの冒険 in ひょうご」が開かれている。昨年夏の「愛媛発、旅するネコ 兵庫上陸 かなしきデブ猫ちゃんの世界」に続く第2弾で、計約150点の作品が並ぶ。12月24日まで。(藤原 学)

 兵庫編ファーストシリーズ「マルのはじまりの鐘」(2022年4~12月)と阪神・淡路大震災をモチーフにした震災編「祈りの朝」(23年1月)の計38話を挿絵と引用文で紹介。現在連載中のセカンドシリーズ「マルの真夏のプレゼント」は、掲載に合わせて随時、紙面と挿入画の画像を追加展示する。

 マルへの思いを記す「“マル”スタグラム」も登場し、来館者が感想などを付箋に書き、大きなイラストボードに貼って「投稿」する。猫本を集めた「猫沼へようこそ」には、夏目漱石の「吾輩は猫である」、エドガー・アラン・ポーの「クロネコ」など猫を題材にした書籍約40冊が並ぶ。

 開幕日の7日は、神戸大学放送委員会メンバーらが、ファーストシリーズの読み聞かせを行い、マルも駆け付けた。参加した女性は「展示も素晴らしいが、愛らしいマルに会えてよかった」と笑顔だった。

 無料。午前10時~午後6時(土日祝日は午前9時~午後5時)。水曜休館。同館TEL078・882・2028